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杉田真一長編初初監督作品 人の望みの喜びよ

第64回ベルリン国際映画祭スペシャルメンション受賞 新人監督賞ノミネート
ねぇ お父さん お母さん もう一度会いたい
2015年3月28日テアトル新宿にてロードショー
第64回ベルリン国際映画祭

杉田真一長編初初監督作品 人の望みの喜びよ
クレジット

INTRODUCTION イントロダクション

経験したことのない何かが起こったとき、私たちはどうすればいいのだろう

どう向き合えば良いのか分からない出来事に襲われてしまったら、私たちはどうすればいいのだろう? ひとりでは背負いきれないくらいの重荷を背負ってしまったら、私たちはどうすればいいのだろう? それがもし目の前にいる誰かだったら、私たちには何ができるのだろう?

監督/脚本はこれが初の長編作品となる杉田真一(すぎたまさかず)。 無名の新人監督によってつくられた小さな映画は、インディペンデントだからこそ研ぎ澄まされた純粋な思いとともに、国や年代の壁を飛び越え、多くの人々の心を深く打つこととなった。

世界3大映画祭 ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門において、子ども審査員から絶大な支持を受け、最高賞に次ぐ"スペシャルメンション"を受賞。 また、主演の姉/春奈役:大森絢音、弟/翔太役:大石稜久の演技も高く評価され、「宝物」のような映画と絶賛された。

ここまで様々な方々のお力添えによって、この春ようやく公開を迎えます。


ベルリンを温かい涙で包んだ 純粋なインディペンデント映画
ベルリンを温かい涙で包んだ 純粋なインディペンデント映画

トーマス・ハイラー/ベルリン国際映画祭キュレーターコメント

ジェネレーション部門 子ども審査員(11歳〜14歳)コメン

ジェネレーション部門 子ども審査員(11歳〜14歳)コメント

ジェネレーション部門 子ども審査員(11歳〜14歳)コメン

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STORY ストーリー

両親を失った姉と弟の「その後」を丁寧に描いた かすかな光の物語ーー

突然、街を襲う大きな揺れ― 姉/春奈(12)と弟/翔太(5)の家は倒壊し、家族は生き埋めになってしまう。春奈は家の下敷きになった両親を必死に助けようとするが、その小さな手ではどうすることも出来なかった。運良く助け出された翔太は、両親の死を知らずにいた。親族たちはみな怪我を負った幼い翔太を気遣い、事実を告げないまま時が過ぎていく。 その後、親戚の家に引き取られることとなる姉と弟。

新しい家、新しい家族、新しい街、新しい学校…。気持ちを整理する時間もきっかけもないまま、新しい生活だけが動き始める。ひとり事実を知らない翔太は、日に日に両親への気持ちを募らせていく。 弟への「秘密」と助けられなかった両親への「罪悪感」を抱え続ける春奈。 翔太のまっすぐな気持ちは、少しずつ春奈の心を動かし、次第に溜め込んでいた思いが溢れ始める…。


TRAILER 予告編

cast キャスト

大森 絢音

大森 絢音 須藤 春奈役

1999年愛知県生まれ。「僕は妹に恋をする」で子役デビュー、その後数々の映画、ドラマに出演。 主な代表作に「任侠ヘルパー」(西谷弘監督)「家族のうた」(CX)「アマルフィ 女神の報酬」(西谷弘監督)「252 生存者あり」(水田伸生監督)などがある。 今回が初の主演作となる。

大石 稜久

大石 稜久 須藤 翔太役

2007年生まれ。主な出演作品 「オー!ファーザー」(藤井道人監督)「アクサ生命」(CM)「警部補・佐々木丈太郎」(CC)などがある。今作はオーディションにて抜擢。


吉本 菜穂子

吉本 菜穂子 高木 雅子役

1977年埼玉県出身。主な出演作品 「深夜食堂」(TBS) 「ミエルヒ」(HTB)「映画 深夜食堂」(松岡錠司 監督)「まほろ駅前多田便利軒」(大森立嗣 監督)「八日目の蝉」(成島出 監督) 舞台「アルトナの幽閉者」(上村聡史 演出)「中の人」(河原雅彦 演出)などがある。

大森 絢音

西 興一朗 高木 彰役

1979年愛媛県出身。主な出演作品 「爆竜戦隊アバレンジャー」にてアバレッド/伯亜凌駕役に抜擢。(テレビ朝日)「桃源郷の人々」(三池崇史 監督)「カメレオン」(阪本順治 監督) 「獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ」(坂本浩一監督) などがある。その他劇団「空飛ぶ猫☆魂」でも活動中。


大塲 駿平

大塲 駿平 高木 勝俊役

2004年生まれ。主な出演作品 「七人の敵がいる~ママたちのPTA奮闘記~ 」(東海テレビ/CX)「はたちのクズ」(鈴木夏櫻監督)などがある。今作はオーディションにて抜擢。


STAFF スタッフ

監督/脚本杉田 真一

1980年生まれ、兵庫県出身。大阪芸術大学映像学科卒。在学中に監督した短編『夢をありがとう』が新星学生映画祭観客賞受賞。 卒業後、阪本順治監督、山下敦弘監督、大森立嗣監督などの作品にスタッフとして参加。2011年、短編映画『大きな財布』を監督。国内映画祭で5つの賞を受賞、また海外の評価も高く、 ヨーロッパ、アフリカ、アジア、計6カ国の映画祭から招待を受ける。今作『人の望みの喜びよ』で長編監督デビュー。第64回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門にて、 最高賞に次ぐ"スペシャルメンション"を受賞。また、同映画祭"Best First Feature Award 2014(新人監督賞)"へノミネートされる。

監督メッセージ

いつか私たちにも大切な人を失ったり、自分の無力さを思い知らされる出来事が起こるかもしれません。これは誰にも起こりうる物語です。14歳の頃に経験した阪神大震災の記憶。 何もできなかったあの頃の自分と、今の自分が向き合いながら脚本を書き、映画をつくりました。この映画が、遠くの誰かの物語ではなく、皆さん自身の物語として心に触れられたら幸いです。

撮影北川 喜雄

1982年生まれ、岡山県出身。東京藝術大学大学院映像研究科を卒業後、撮影助手として映画、CMの現場に従事。インディペンデント映画などにも撮影者として参加する。 主な作品として、杉田真一監督 短編『大きな財布』(11)、東日本大震災の被災者へのインタビューから成る、濱口竜介監督『なみのおと』(11)『なみのこえ』(13)、東北地方の民話の記録『うたうひと』(13)、4時間を越える長編『親密さ』(12)などがある。

照明秋山 恵二郎

1980年生まれ、映画美学校6期生。卒業後、照明助手をしながら、インディペンデント映画などにも参加。 主な作品として、横浜聡子監督『ジャーマン+雨』(06)、伊月肇監督 短編『トビラを開くのは誰?』(11)、三宅唱監督『playback』(12)、山下敦弘監督 テレビドラマ「エアーズロック」(12)、山本政志監督『水の声を聞く』(14)などがある。


録音長島 慎介

1969年生まれ、大阪府出身。19歳で松竹京都映画撮影所に入り、22歳でフリーになり、28歳で東京にたどり着く。 主な作品として、田中誠監督『おばちゃんチップス』(07)、岩田ユキ監督『檸檬のころ』(07)、坂口拓監督『魁!!男塾』(08)、雑賀俊郎監督『チェスト』(08)、グ・スーヨン監督『ハードロマンチッカー』(11)、山口義高監督『猫侍』(14)などがある。

編集早野 亮

1976年生まれ、兵庫県出身。大森立嗣監督『まほろ駅前多田便利軒』(11)などに編集助手として参加し、PFFスカラシップ作品 吉田光希監督『家族X』 (11)で技師デビュー。 主な作品として、杉田真一監督 短編『大きな財布』(11)、大森立嗣監督『さよなら渓谷』(13)『ぼっちゃん』(13)『まほろ駅前狂騒曲』(14)、阪本順治監督『大鹿村騒動記』(11)『人類資金』(13)、瀬々敬久監督『ストレイヤーズ・クロニクル』(15予定)などがある。


美術宇山 隆之

1977年生まれ、兵庫県出身。大阪芸術大学映像学科卒業後、インディペンデントを中心にフリーデザイナーとして美術を続ける。 主な作品として、杉田真一監督 短編『大きな財布』(11)、山下敦弘監督 『ばかのハコ船』(02)『リアリズムの宿』(03)や柴田剛監督『青空ポンチ』(08)など同校出身監督作品。近年は海外制作作品にも参加し、フォイル国際映画祭グランプリを始め国内外の映画祭で38冠を果たした宮崎光代監督 短編『TSUYAKO』(11)、カンヌ国際映画祭にてワールドプレミア上映された『A Better Tomorrow』(13)などがある。


PRODUCTION NOTEF プロダクションノート

映画『人の望みの喜びよ』の企画が動き出したのは約2年半前、杉田の監督短編映画『大きな財布』(2011)をプロデューサー・三好が観た時に始まった。 「丁寧で繊細な演出で、最後にグッと心に迫るものがあった」と映画の印象を振り返る三好。以前から面識のあった同世代の2人であったが、監督とプロデューサーの立場での長編映画製作は初のチャレンジだった。 それぞれにとってのデビュー作。原作の手を借りず"オリジナル企画"を、という気持ちは共通していた。

小さな姉と弟を包み込むようなロケーション

脚本を書き進めていく上でどうしても必要となってきたロケーション。大きな海と大きな空、小さな船、小さな電車、小さな港町…。そして姉と弟を優しく包み込むような美しく雄大な自然。 脚本を成立させるロケーションを探すうち、プロデューサーの出身地である長崎県はどうか?との提案を受け、シナリオハンティングへ向かう。 そこは、まるで元々この地を知っていたかのような感覚に陥る程、物語を成立させるすべてのロケーションが集まっていた。

15日間の濃密な撮影の日々

子どもたちを主演に構えての映画としては、非常にタイトな日程での撮影だった。しかし、どんな状況でも誰ひとり根を上げることなく、見事に要求に応えてくれたキャストとスタッフ。 もし誰かが抜けていたらこの映画は完成していなかっただろう。しかし何よりもこの映画の撮影を可能にしたのは、現地の方々との出会いと惜しみない協力だった。 幾度か止まりかけたこの企画だったが、その都度誰かの助けを受けようやく完成まで漕ぎ着けることができた。


ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門

この小さな映画を初めて見つけてくれたのはベルリン国際映画祭だった。その中でも"ジェネレーション部門"からの熱烈なオファーを受け、招待が決定した。 この部門はいわゆる青少年映画部門で、審査員も子どもたちが務める子どもたちの為のユニークな部門。しかし選出される映画は単なる「子ども向け」には収まりきらない、 子どもも大人も楽しめる作品群が世界中から集まっている。

現地での温かい反応

ついに迎えたワールドプレミア(世界初上映)、用意された会場は収容人数:千人以上の巨大な劇場だった。無名の新人監督の小さな作品。 一体どれくらいの観客が来てくれるのだろうか、と正直不安を払拭できないまま現地へ。しかし我々を迎えてくれたのは、何と会場を満席に埋めた観客たちだった。 様々な世代の、沢山の観客がこの映画を待ちわびてくれていた。そして上映後に沸き上がる温かい拍手と熱い歓声。信じられないような幸せな光景だった。